O脚やX脚は見た目の問題だけでなく、放置すると膝や腰の痛み、姿勢の崩れ、運動パフォーマンスの低下などのリスクを伴います。
この記事では、O脚・X脚の違いや原因、セルフチェック方法、改善エクササイズ、生活習慣のポイントまで、徹底的に解説していきます。
O脚とX脚とは?その違いとは
O脚(がに股)とは?
O脚とは、両膝が外側に開いており、立ったときに「膝と膝の間に隙間ができる」状態を指します。
特に女性に多く、脚がまっすぐ見えないため、見た目を気にする人が多いです。
O脚の特徴
- 膝が外側に開いている
- 立ったときに太もも・膝・ふくらはぎがくっつかない
- 歩くときにガニ股気味
- 太ももの外側や膝関節に負担がかかる
X脚(内股)とは?
X脚とは、逆に両膝が内側に寄りすぎて「くっつきすぎる」状態を指します。
膝の内側に過度な負担がかかり、膝痛や歩行トラブルを引き起こすことも。
X脚の特徴
- 立つと膝同士がくっつき、ふくらはぎに隙間ができる
- 内股気味で歩く
- 太ももの内側や膝関節に負担がかかる
- 長時間歩くと膝や股関節が疲れやすい
O脚・X脚の原因は?
O脚やX脚になる主な原因は、 骨格の歪み や 筋肉のアンバランス です。
① 姿勢の悪さ
- 猫背や反り腰の影響で骨盤が歪み、脚のラインが崩れる
- 長時間のデスクワークやスマホ姿勢で骨盤が後傾
② 筋力不足・筋バランスの崩れ
- O脚の人 は 内ももの筋肉(内転筋) が弱い
- X脚の人 は お尻や外ももの筋肉(中臀筋・大腿筋膜張筋) が弱い
③ 歩き方・立ち方のクセ
- つま先が外を向いてガニ股歩き(O脚)
- 内股で膝を内側に入れて歩く(X脚)
- 片足重心の立ち方が癖になっている
④ 生活習慣・靴の影響
- ヒールの高い靴や、クッション性の低い靴を履き続ける
- 片足に体重をかけるクセ(足を組む・片方の足だけに荷重)
O脚・X脚をセルフチェックする方法
O脚のチェック
- 壁に背中をつけて直立し、太もも・膝・ふくらはぎがくっつくか確認
くっつかない部分が多いほどO脚が強い - まっすぐに立ち、膝を意識せずリラックスしてみる
膝が外に開く人はO脚の可能性あり
X脚のチェック
- まっすぐ立って、膝が過度にくっついているか確認
ふくらはぎに大きな隙間がある人はX脚の可能性あり - 軽くジャンプして着地時の足の位置を確認
膝が内側に入りやすい人はX脚気味
O脚・X脚を改善するストレッチ&トレーニング
O脚・X脚は、それぞれ異なる筋肉のアンバランスが原因で起こります。
今回は、それぞれ 5つのストレッチとトレーニング を紹介します。毎日継続することで、脚のラインを整え、姿勢改善にもつながります!
O脚改善ストレッチ&トレーニング 5選
O脚の人は 「内もも(内転筋)」が弱く、外ももやふくらはぎの外側が過剰に働いている ことが多いです。また、お尻(中臀筋)や太ももの後ろ(ハムストリングス)を鍛えることで、膝の開きを改善できます。
① 内ももストレッチ(バタフライストレッチ)
効果:内もも(内転筋)を伸ばす
- 床に座り、足裏を合わせる
- 両膝を外に開き、手で軽く押しながら前屈
- 30秒キープ × 3セット
・背筋を伸ばし、骨盤を立てる
・無理に押さず、気持ちよく伸ばす
② もも裏&お尻ストレッチ(ハムストリングス&臀筋)
効果:O脚特有の前もも優位を改善
- 仰向けに寝て、片足を天井に向けて伸ばす
- 両手で太もも裏を持ち、軽く引き寄せる
- 30秒 × 3セット(左右)
・膝を伸ばしすぎず、痛みのない範囲で
・深呼吸しながら行う
③ ボールスクイーズ(内もも強化)
効果:弱くなりがちな内ももを強化
- 仰向けに寝て、膝の間にクッションやボールを挟む
- ゆっくり押しつぶすように力を入れる
- 10秒キープ × 10回
・膝の間に適度な圧力をかける
・腰を反らないように注意
④ ヒップリフト(お尻&もも裏強化)
効果:骨盤の安定&O脚矯正
- 仰向けに寝て、膝を90度に曲げる
- お尻を持ち上げ、肩・腰・膝が一直線になるように
- 10秒キープ × 10回
・膝を内側に入れすぎないよう注意
・お尻を締めながら上げる
⑤ クラムシェル(お尻の横を強化)
効果:骨盤を安定させ、O脚改善
- 横向きに寝て、膝を軽く曲げる
- かかとはつけたまま、膝をゆっくり開く
- 片側10回 × 3セット
・反動をつけず、ゆっくり動かす
・お尻の外側に効いていることを意識
X脚改善ストレッチ&トレーニング 5選
X脚の人は 「お尻の筋肉(中臀筋)」が弱く、膝が内側に入りやすい状態 になっています。また、内もも(内転筋)が過剰に働いているため、ストレッチを行い、外ももの筋肉を強化することが大切です。
① 太もも内側ストレッチ(内転筋ストレッチ)
効果:内ももの緊張を緩和
- 足を大きく開き、片膝を曲げる(サイドランジの姿勢)
- 伸ばした側の内ももを意識しながら、上体を前に倒す
- 30秒キープ × 3セット
・反動をつけず、じわっと伸ばす
・背筋を伸ばしながら行う
② 太もも外側ストレッチ(腸脛靭帯ストレッチ)
効果:X脚の原因となる外ももの張りを緩和
- 片足を後ろにクロスし、反対方向へ体を倒す
- 外ももが伸びる位置で30秒キープ × 3セット
・上体を真横に倒すことを意識
・膝を曲げずに伸ばす
③ サイドレッグレイズ(お尻の横を強化)
効果:膝の内側への倒れを防ぐ
- 横向きに寝て、下の足を少し前に出す
- 上の足をまっすぐ上げる
- 片側10回 × 3セット
・足を高く上げすぎない(お尻の横を意識)
・反動をつけず、ゆっくり上げ下げ
④ スクワット(正しいフォームで)
効果:膝の内側倒れを改善
- 足を肩幅に開き、つま先は軽く外向き
- 膝が内側に入らないように注意しながらスクワット
- 10回 × 3セット
・膝がつま先より前に出ないようにする
・お尻を後ろに引くように下げる
⑤ モンスターウォーク(バンドウォーク)
効果:膝の安定&X脚矯正
- 足にトレーニングバンドを巻き、軽く膝を曲げる
- 膝が内側に入らないように注意しながら横歩き
- 10歩 × 3セット
・お尻を意識しながら行う
・膝の位置を常にチェック
O脚・X脚を予防する生活習慣
生活習慣を改善することで、O脚・X脚を予防することができます。
気づかない間に癖付いてしまっている方も多いはず。もう一度見直してみましょう!
- 正しい立ち方・歩き方を意識する
- O脚の人 → 内ももを締めて、つま先をまっすぐ向ける
- X脚の人 → かかと重心を意識し、内股を避ける
- 靴の選び方
- クッション性のあるスニーカーを選ぶ
- ヒールを履くときはインソールで調整
- 座り方・足の組み方に注意
- 片足に重心をかける座り方をやめる
- 椅子に座るときは 骨盤を立てる意識 を持つ
まとめ
- O脚 は 内ももやお尻の筋肉不足・歩き方のクセ が原因
- X脚 は 太もも内側の柔軟性やお尻(中臀筋)の筋肉不足・膝が内側に入りやすい のが原因
- ストレッチ&筋トレを継続すると改善が期待できる
- 正しい歩き方や靴の選び方が予防につながる
O脚・X脚は、日々の姿勢や運動習慣で改善できます!ストレッチと筋トレをセットで行いながら、美しい脚のラインを手に入れましょう!